裏社会
やまねあやのの『ファインダーの標的』は、ファインダーシリーズの第一巻です。
スーツ着た男と半裸の男が花に囲まれて並ぶ表紙は、そこからもうすでにいかがわしいです。
表紙をめくったらもうすでに全裸であられもないかっこうをした援交掲示板を利用している男と、やはりきっちりとスーツを着こなした男が出迎えてくれます。
ここで、きっとこの漫画は肌色率が高いんだろうなあと予想することができるので、ストーリーよりもエロを重視したいという人にはおすすめといっていいかもしれません。
とはいっても、1巻の中でファインダーシリーズの量自体は少なく、半分くらいは他の短編と合わせた作品集のようになっています。
どれもエロシーンはばっちりあるので、大丈夫かと思いますけど。
ファインダーシリーズの主人公はフリーカメラマンの秋仁。
無料出会い系サイトのためなら裏社会で幅を利かせる麻見にも喧嘩を売ります。
麻薬取引現場を押さえようとした秋仁ですが、裏社会で生き抜く麻見にはばればれ。
あっさりつかまってしまいます。
目を覚ますとあられもない恰好で弄ばれ…。
BLでないとありえない設定です。
まさにファンタジー。
裏の人間に喧嘩売っといて大人のおもちゃで弄ばれるなんて話が現実にあるでしょうか。
濃厚な仕上がりになってますので、愛はあまり見当たりませんがエロ好きな方はどうぞ。
他に収録されているのは、痴漢されているところを助けられるのだけれど、助けてくれた男に逆にいけないことをされてしまう王道話『ラブ・レッスン』、父親同士ができてるんじゃないかと疑いをもち二人でそれを調べているうちになんだかそういう雰囲気になってしまう高校生の話『恋する植物』、もうひとつは不思議な力を持ったものを集める組織の中にいる二人の話『リスキーソサエティ』。
どれもお話が、というよりはノリとエロシーンに力の入っている話だと思うのですが、おすすめなのは『恋する植物』でしょうか。
いったいなにが植物なのかは分からなかったのですが、男なのになぜか意識してしまって戸惑いながらもやることやってしまう感じは、ザ・BLという感じがしてすがすがしいです。